新築計画中は、SNSやネットで色々な情報を見て迷ってしまいますよね?
「作りたい部屋のイメージはあるけど、どうやったらいいの?」と、
悶々としてしまう事もあるかと思います。
今回のテーマである照明も、家づくりでよく悩みの種になるトコロです。
ですが、照明選びは楽しいので、気軽に見て行ってもらえたら嬉しいです。
まずは結論から言ってしまいます。
□照明計画の基本にして極意!それは、『整える事!』
照明計画は整える事。それに尽きます。「極意? ただ整えるだけでしょう…?!」
そんな声が聞こえてきそうですね!当たり前の内容ですが、とても大切なコトです。
『整える』代表例を3つ程あげてみます。
①線(ライン)をそろえる。
下の写真を見て頂きたいです。
写真のお家を設計していた時を想像すると、きっとこんな感じだったのではないでしょうか?
『部屋の四隅は暗いよね。キッチン上は強いスポットライトが必要。リビングは明るくしたいからシーリングライト!』…と。
平面図だけを見ながら作っていくと上の写真のような照明になっていきます。
照明が星空みたいで綺麗!見事にきらめく魔法陣!!…とはなりません。
控えめに言っても残念な印象ですね。
逆に、線(ライン)をそろえた例が下の写真です。ダウンライトを一列に並べたおかげで、
全体の印象がまとまって高級感が出てきました。
赤い1本の線上に全てのダウンライトがあります。
今回は1本でしたが、部屋の大きさによって赤い線が2本線や3本線に増える事もあります。
うん。美しいです!
続いて2つ目の具体例にいきます。
②色温度をそろえる。
色温度とは、青、白、黄色といった照明の色の違いの事です。
先ほどと同じ写真を使います。よく見るとキッチンとダイニングは白い蛍光色になっており、
部屋の四隅とリビングは黄色い電球色になっています。
活動の場は蛍光色、落ち着く場所は電球色にしたのかもしれませんが、統一感がなくなってしまいます。
部屋の色温度をそろえると統一感や高級感が出てきます。
下の写真は蛍光色だけで統一されおり統一感があります。
蛍光色じゃ落ち着かないよ・・・。という方もご安心を。
各種照明メーカーにて色温度変更可能な照明器具が売っています。
同じ照明器具で、色温度を変更できます。
最後に3つ目の具体例にいきます。
③照明器具の種類を2つ以下にする。(多くても3つ)
リビングソファやダイニングテーブルにいる時に見える景色に、
2つ以上の照明器具が見えないようにするとお洒落な空間に近づいていきます。
服と同じです。異なる種類の照明器具を3種類以上混ぜると空間をデザインする難易度が上がります。(内装の色も同じルール) あえて混ぜるって手法もなくはないですが、斬新すぎるし一生の買い物には向いていません。
岡本太郎さんのアトリエも照明は2種類です。作品が強すぎて照明に目がいかないけど、使っている照明は2種類ですね。
Instagram等でおしゃれだと思った写真を見てみてください。
ペンダント照明+間接照明、ブラケット照明+ダウンライト等2種類で抑えられている物件が多いはずです。
おさらいにはなりますが、
今回の結論!!
照明計画の基本は『整える事!』
日本サッカー史上もっとも『整える』長谷部誠選手も「チームって個が集まってできるものだから、自分が、自分がってなったらダメだと思う。」とおっしゃられています。統一感大事!
良い家づくりは、施主と設計士の二人三脚です。
より良い家を作るためには、自分の要望を言語化できる施主力が不可欠です。
この記事が、良い家を作っていく為の一助になれば幸いです。
照明について、全く書き足りていないので、続編も書いていきますのでご一読ください!!
家に関する様々なコトを書いています。ぜひみてみてね!
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