最近はInstagramやTwitter等SNSで沢山のおしゃれな写真を見て目が肥えている人が増えています。しかし目が肥えていても『どうしてその写真がおしゃれに見えるのか』について解っている方は少ないように思います。
『デザインは感性!』そう思っていませんか?
実は、デザインは言語化できます。「あの写真おしゃれ!」を、あなたの我が家で再現できるよう、今回は『おしゃれに見える』理由を言語化していこうと思います!
今回は、照明について言語化をしていきます。
まずは結論から!
□照明計画はメリハリが大事!見せる照明はより魅せ、見せない照明はより隠す!
なんじゃそりゃ?って感じでしょうか?デザインの観点からカテゴライズすると照明には2パターンしかありません。
ちょっと暴力的な分類かもしれませんが、分かりやすいと思うので、照明器具が見えるか、見えないかで分類しました。
まず1つ目!!
①器具が見えない照明
具体的な照明器具の例を挙げると、ダウンライトと間接照明。他にも沢山ありますが家づくりにおいては、この2つだけ知ってれば大丈夫です。
器具が見えない照明の事を、建築業界では「建築化照明」といいます。建築化照明は、徹底的に隠してください。存在感のある建築化照明があるだけで、高級感が薄れてしまいます。
具体例に行きましょう!
左側の写真は、アパートでよく使うシーリングダウンライトと言われるダウンライトを使っています。ほっこりとカワイイ照明ですが、高級感は少し低いように感じます。
逆に、右側の写真はダウンライトと間接照明を使っています。主張の少ない照明計画が高級感ある空間を作っています。
左右の写真で作りたい内装の雰囲気が違う為単純な比較は難しいですが、照明器具の違いもデザインの大きな要素である事はわかっていただけたかと思います。
実は、右側の写真に写っている3つのダウンライトを無くすとより高級感が出てきます。「見えない照明はより隠す」と最初に言いましたが、ダウンライトを無くして光源を消すと、より照明器具が隠せます。…無くした分部屋が暗くなるので、他の光源を追加する必要はありますが。笑
ダウンライトは天井に埋め込まれておりスタイリッシュで扱いやすい照明器具ですが、つけすぎたり、配置やバランスを間違えると一気にオシャレじゃなくなる為注意が必要です。
ダウンライトが増えすぎた時は、間接照明や見せる照明を使い、バランスを取る必要があります。
続いて2つ目にいきます。
②器具が見える照明
具体的な照明器具の例を挙げると、ブラケット照明、ペンダント照明、置き型照明…etc。沢山あります。これらの照明は、これでもかって位魅せちゃってください!
「オシャレやろ!どや!!」って感じで、配置しちゃいましょう。
目線の先に見える照明が1種類になるように配置すると簡単におしゃれにできます。複数種類使いたい場合は、形状(丸や長方形等)が似ているものか、テイスト(北欧風など)が似ているものに揃えると失敗しにくいです。複数の照明を同じ照明デザイナーで揃えるというのも良いかもしれません。
以上、照明の見せ方2パターンを説明してきました。
もう少し写真がないとイメージがつかないと思うので、また写真で説明したいと思います。
下の写真を見て頂きたいです。
器具が見えない照明として、天井と壁の間に間接照明がありますね。照明器具が見えず、とてもすっきりしています。又、テレビの後ろにフロアスタンドライトを隠して配置しています。存在感のある照明器具をテレビやソファー等で隠して「見えない照明」として使うのも一つの工夫です。
写真の右下にある置き型照明が「魅せる照明」です。天井とテレビボードと同系色の置き型照明が、いい味を出してくれています。オーバル型の照明が空間を柔らかくしてくれていますね。
最後におさらいになりますが
今回の結論!!
□見えない照明はより存在感を無くす。見える照明はより美しいモノ(お気に入りのモノ)を。
大好きな見せる照明を主役に持ってきて、ダウンライトや間接照明などのわき役はしっかりわき役に徹してもらう。背景になるくらい存在感をなくしてしまえれば、尚良いです。
ちょこっと応用ですが、「全て見えない照明(わき役)にして、空間自体を主役にする。」という方法もあります。大切なのは何事もメリハリだという事ですね!
魅力的な空間には、必ず魅力的な照明計画があります。この記事が、良い家を作っていく為の一助になれば幸いです。
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