通常、打ち合わせでは、【土地】→【間取り】→【設備】という順番で進んでいきます。照明計画はどこで決めるかというと、一番最後の【設備】です。
ですので、土地や間取りで予算オーバーしてしまい、照明計画を考え始めた時にはもう「予算ないよ…。」なんて事になりがちです。
ただ、予算がないからといって疎かにしてはいけないのが照明計画。
予算がない人もある人も、ちょっとの工夫で少しだけ予算削減出来ますので、読んでいってください。
早速本題に入ります!
まず結論。
目次
□照明の値段を下げるテクニック7選
①施主支給する
②器具の機能を絞る
③シーリングに変える
④電球ブラケットにする
⑤LEDにする
⑥スイッチとコンセントを繋いでおく
⑦将来用電源を用意しておく。
順に説明していきます。
①施主支給品にする
メリット・デメリット両方あるので説明していきます。
メリット
- 建築会社で用意されている照明を、施主で用意すると金額を下げる事が出来ます。
コストダウンになる理由は、普段建築会社で負担している「手配、見積、検品、管理、保証」について全て施主で負担する事で金額を安く出来るからです。施主支給不可の会社もありますので、事前に確認しましょう。
デメリット
- 設備初期不良に気付けなかった場合、交換費用が掛かる事がある。
- 保管時、運んでいる時に傷付ける可能性がある。材料購入後の管理は自己責任です。
- 違う品番のモノを買ってしまう可能性がある。
- 現場に持って行く交通費、時間、労力が割りに合わない可能性がある。
- 保証期間が短い事がある。メーカーと建築会社の比較が必要。
②器具の機能を絞る
人感センサーやフットライト、調光機能等、贅沢に色々付けてませんか?
本当に必要か再確認してみましょう。
例えば、2階の廊下の照明を人感センサーにされている方は多いですが、夜中起きてた時に照明が全灯すると目が覚めてしまいますよね…。夜中はフットライトだけで十分ですし、フットライトもコンセント差し込み型や電池式のモノが市販されています。本当に新築で作り込むべき内容なのか精査する事はとても大切です!
③シーリングに変える
子供部屋にダウンライト入れてませんか?ダウンライトは直接下に光が落ちる為、ベッドヘッド直上にダウンライトがあると眩しく感じます。
子供部屋は、成長に合わせて模様替えをする事も多いので、光を部屋全体に拡散してくれるシーリングライトの方が生活しやすいと思います。
シーリングライトは比較的安価なので、コストダウンになります。
引掛シーリングにしておけば、シーリングライトの器具代も安くする事が出来ます。
④電球ブラケットにする
階段、廊下や書斎等可能なかぎり電球ブラケットにする。という提案です。
最近のLED電球はかなりオシャレになりました。
発熱パーツ(根元のぷっくりしたガラス素材じゃない部分)がなくスッキリとした印象のLED電球も出てきており、LEDフィラメント電球なんてのも出てきました。
電球ブラケットのデザインが嫌いでなければ、オシャレさを下げずコストダウン出来ますね!
⑤スイッチとコンセントを繋ぐ
スイッチとコンセントを繋いでおくと、置き型照明の付け消しをスイッチで行う事が出来ます。
器具代が浮くのでコストダウンになります。
器具代は浮くし、照明計画のレパートリーも増えます。
置き型照明なので、模様替えも可能なのでオススメです。
下の照明も、コンセントとスイッチを繋いで計画したので、スイッチで付け消しができるようになっています。
⑥将来用電源を用意しておく
天井裏等にスイッチと繋げた電源を隠しておき、将来明るさが足りないと思った時用に照明を追加出来るようにしておく。という提案です。(しっかり絶縁しておきましょう)
昔、「明るい家がいい!」と言われて照明を多めに入れたら、「眩しすぎる!」とクレームを受けた大学時代の友人(建築士)がいました。
年齢や育った環境によって、人それぞれ心地いい明るさは違います。
夫婦でも違うんですからトラブルになるのは当たり前ですね。
建築会社はトラブルを嫌がります。安全を見て設計するので、必要以上に照明を入れて提案しがちです。
結果、照明器具が増えて金額が上がってしまう訳です。
天井裏に「保険(照明用電源)」を忍ばせておけば、建築会社も適切な照明計画をしてくれると思います。
副次効果ですが、照明の数を調整出来るので、
天井が綺麗になり美しい家に一歩近づける事も出来ます。(照明が減るとなぜ美しい家になるのか。については長くなるので別記事で書いていきたいと思います。)
⑦全てLED照明にする。
これは、ランニングコストも気にしながら照明選びしよう!という事です。ローンの金額も大切ですが、ランニングコストも大切です。
デザインを重視している方は、白熱灯でいいからかっこ良い照明を使いたいと仰る方も
いらっしゃいます。
しかし、探せばLEDでもオシャレな照明は沢山あります。
是非長期的な目線で選ぶようにしてください。
まとめ
照明の値段を下げるテクニック7選、如何だったでしょうか?
今回はコストダウンの照明コストダウン案7選についてお話させて頂きました。
知ってる事もあったかと思いますが、新たな気付きがありましたら大変嬉しいです。
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