マイホームを購入する際、「明るい家が良い」と日当たりを気にする人はとても多いです。
確かに、明るくて日当たりのよい家は過ごしやすくて快適に過ごせるイメージがあります。
しかし、快適性を考えたときには「風通し」も実は日当たりと同じくらい欠かせないポイントなのです。風通しが悪いと、「湿気がこもる」「空気の流れが悪い」「洗濯物が乾きにくい」「夏に暑い」などのデメリットになってしまいます。
いくら日当たりがよくても、居心地はあまりよく感じられないですよね。
風通しの良い家にするためには、風の特性や空気の流れを知ることも大切です。
それを理解したうえで、風通しの良い理想の家に近づけたいですね。
風通しを良くする工夫についてみていきましょう。
目次
- 換気の種類
- 季節や地域によって変わる風向き
- 窓の位置が大切！
- 暖かい空気は上昇する
- 窓の種類も大切！
- 換気の種類
■換気の種類
「風通りを良くしたい」と思うと、窓の位置に注目しがちですが、換気扇を使って換気も風通りを良くする事も出来ます。部屋に窓2面取れない場合は使える方法です。
換気には、3種類の換気方法があります。
専門的な話になりますが、サラっと聞いてもらえると嬉しいです。
①第一種換気
機械で給気して、機械で排気.
②第二種換気
機械で給気して、自然排気.
③第三種換気
自然給気して、機械排気.
建築基準法で、キッチンの周りには吸気口の設置が義務付けられています。（ガス漏れとレンジフードの吸込み用）
LDKに窓を2つ付けられない場合は、キッチン周りの給気口やレンジフードの機械排気を使って換気しちゃうのも良いでしょう。
窓から入った空気をレンジフードや吸気口から外に流すというのも1つの方法です。
■季節や地域によって変わる風向き
春や夏に窓から風が入るととても気持ちいいですよね！しかし、季節によって風向きって変わるんです。
一般的には、冬以外は南東から風が暖かい風が吹き、冬は北風から風が吹き、風向きが変わります。
しかし地域によっては、冬季に山や丘から吹き下ろしてくる「おろし風」や、昼は海から陸へ、夜は陸から海へと風向が変化する「海陸風」など地域の状況によって風向きが変わってきます。
季節風に対しては、南北2方向に風を抜くのが一番風通りかま良いとされています。
しかし、地域によって風向きが違うため、それぞれ新築予定地域の状況に応じた風通りの対応が大切です。
■ 窓の位置が大切！
風通りを良くするために、2つの窓をなるべく対角に設置すると効果的です。
窓があればいい！って訳ではないんですね…。
当たり前ですが、効率よく風通りをさせるには、風を取り込む窓と風を外に出す窓が必要です。
2つの窓が同じ方位に向いていない事、またなるべく対角線上（なるべく遠く）にあると換気効率は良くなります。
※「窓」と書きましたが、1つは換気扇でも大丈夫です。（換気扇の場合は、換気扇の換気能力に依存されやすいですが。）
■暖かい空気は上昇する。
空気には、温度が高いと上へ、低いと下へ行こうとする性質があります。
暖房中も、あたたかい空気は天井のほうにいきやすくて、冷たい空気はお部屋の下のほうにたまりやすいのです。
「暖房をつけているのに足元だけはずっと寒い。」となんて感じる事もあるかと思います。
風がなくても温度で空気を動かしてくれる為、窓の高さの違いを使って風通りを良くする方法もあります。
1階の窓と2階の窓を開ける事で、外は無風でも効率よく風を通す事が出来ます。
家の扉を開いて風の通り道を作ってあげれば、勝手に風を入れ替えてくれる訳です。
これなら、無理して各部屋2方向に窓を取らなくて済みそうですね！（両方併用した換気が一番効率は良いですが！！）
■窓の種類も大切！
引き違い窓、スイングサッシ、オーニングサッカー様々ありますが、風抜けしにくい窓もあります。
注目点は「風が通りやすいかどうか。」です。
引き違い窓やスイングサッシは風が通りやすい窓ですが、スクエアオーニングサッシは開口幅が小さく、風が直接通りにくい為風通りの面からするとイマイチです。
窓の開き方やどれくらい開くのかも、確認する必要があります。「外観を重視して窓選択していたら、風が通りにくい…。」という事もありますので注意してください。
最後に結論です。
まとめ！
■換気の種類
→ 窓と換気扇でも風通し可能！
■季節や地域によって変わる風向き
→住む地域に応じて対策しよう！
■窓の位置が大切！
→対角線上に窓を取ると効率良し！
■暖かい空気は上昇する
→ 1.2階の温度差換気を効率よく活用しよう！
■窓の種類も大切！
→換気効率の良い窓と悪い窓あるよ！
如何だったでしょうか？
新たな気付きがありましたら幸いです！
ありがとうございました！！！
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